否定から入るブログ

いやそんなことないよ

社内バーベキューと企業の不正

だいぶ前ですが社内でバーベキューが開催されました。

行きたくないんですが立場の弱い僕はこういうのに参加して少しでも

評価を上げなくちゃいけないんです。

そこで会った出来事とタイトルと被ることがあったのでそれを記事にしようと思います。

 社内バーベキューはまだ肌寒い時期に行われました。

別に全員参加しなきゃいけないわけでもなく

実際僕のいる課でも半分も参加してません。

 

そんな中で僕は肉を焼く係に任せられました。

特段社内に中のいい人がいないのでただ肉を焼く係は性に合ってました。

僕合わせて3人が焼いてたのですが課長が変わるというので

僕・課長・もう一人で焼くことになりました。

 

どれくらい焼いたでしょう。

もう一人の方に目を向けるとしきりに課長の持っているトングを見ていました。

おそらく彼も気づいたのしょう。

課長の持っているトングがトングでなく炭を入れる火ばさみであることに。

 

でも言えない。言えるわけがない。

平社員の労をねぎらうために自分から進んで焼き係になった課長に

「それトングじゃなくて火ばさみですよ」なんて言えるわけがない。

それにすでにかなりの肉がその火ばさみで焼かれていて

その肉が社員の胃の中に入っている…

 

仮にここで言ったところで炭のついた焼き肉は戻らないし

課長の顔に泥を塗ることが平社員の僕らにできようか?

 

結局課長は最後まで火ばさみで焼き肉を焼き今回のバーベーキューは終了しました。

 

今だから言えますがもしかしたら課長自身も気づいていたのかもしれません。

でも自分からは言えない。

誰かに指摘されるのを待っていたのかもしれない。

 

すでに焼き肉を焼いて今更言っても遅いかと思う同僚

課長の目を気にして指摘できない僕

2人もいて誰も指摘してこない課長

 

 

 

 

 

ww1では大量殺戮が行われました。

その一因に機関銃の登場が上げられます。

 

もちろん、機関銃自体の性能によるところがありますが

もっと大きい要因は別にありました。

 

それは責任の分散です。

 

それまでの戦争は単発の銃を担いで将校の号令で敵に発砲するわけですが

人間というのは本能的に人を殺すことを拒みます。

なので撃ったふりをしたり人のいない空に向けて撃ったりして誤魔化すんです。

 

では機関銃は?というと

一人が機関銃で発砲し、一人が機関銃に弾を装填し、一人が目標を指示します。

射手は班長の指示の下、装填された機関銃を撃っているだけ

装填手はただ弾を込めているだ

班長は指示はしてるが実際に撃っているのは射手

こういう風に各々責任が分散され今までの単発の銃と違いより

効率的に人が殺せるようになるんです。

 

話が脱線しましたがこれは現代の企業不正と被るんじゃないでしょうか?

実際に不正をしたのは自分だがそれは上から言われたから…

不正を指示したが実際にやったのは部下だしそれを監視するやつが指摘すべきだ…

不正が行われているのは知っているがすでに出荷されている

今更言うのも遅いしそもそも不正をしたのは自分じゃない…

 

こんな感じで各々責任が分散して見逃されてるんじゃないかと。

じゃあ僕が不正を暴くかというとそんなことしませんけどね。

実際バーベーキュー中誰か腹壊したという話は聞いていませんし

指摘して課長の顔に泥を塗ったりできないし

そもそも指摘したところですでに肉は胃の中に入ってて帰ってきませんしね。

僕ら3人が黙っていれば他の社員も気づかず誰も不幸な目には合わない。

 

これが最善だったのかな