障害者の子供部屋おじさん(おばさん)はどうするべきか
九州は台風10号が過ぎてからは
気温もだいぶ落ち着き、最高気温も30度を超えるかどうかです。
前回も障害者について記事を書きました。
どうしてかというと、前職が障害者と関わる仕事をしていて
その縁があって今の会社に再就職をしたからです。
その経験がなければ障害者について知ろうと思うことはなかったと思います。
自身の経験と彼らと働いてみてネットの記事について書いてみようと思います。
以前の記事はこちらを見てください
president.jp今回も障害年金についてです。
家計について心配になり
主治医に障害年金を勧められフィナンシャルプランナーに母親が相談。
フィナンシャルプランナーの助けを借り
いつから病院にかかっていたかを調べ、
委任状を書き、障害年金の請求に向けて動き出す
というのが大まかな記事の内容です。
この記事は委任状を書いてもらってそこで終わっています。
その先はどうなるかわかりませんが僕は障害年金の受給がゴールではないと思っています。
何年かごとに主治医の診断書を書いてもらい、
その診断書を元に支給の継続の可否を厚生労働省が決めます。
障害年金は月に6.5万円、障害年金活者支援給付金の5000円が上乗せされれば
月に約7万円の支給になります。
7万☓12月の 年84万円が支給されます。
【家族構成】
父親(62歳/会社員)
母親(60歳/無職)
長女(30歳/無職)
※自宅は持ち家(ローン完済)、父親の手取り月収は25万円で家計の収支はトントン。
記事を見ると自宅は持ち家でローン完済のようですが
今後両親が他界し、長女一人で年84万円の支給で生活できるのか?
答えは否だと思います。
いかに持ち家だとはいえ、今後長女が80歳まで生きた場合
家の改修などで数百万かかります。
固定資産税もかかりますし、果たして年84万円で生活できるとは思えないのです。
医療費についても恐らく長女は自立支援医療制度を使って1割負担で利用していたと思います。
ただしこの自立支援医療制度は特定の診療所でなおかつ対象の治療でないといけません。
例えば精神科で抗うつ剤を処方される分には1割負担ですが、
風邪やインフルエンザで治療薬を貰う場合は3割負担です。
また、記事を読む限り長女自身でまた障害年金の申請に行くのは難しいと思うので
社労士やフィナンシャルプランナーにまた頼むと思いますが
相場としては着手金3万円、成功報酬に15万円ほどかかるそうです。
月に7万円ほどの収入でこの出費は痛いと思います。
じゃあどうするべきか。
僕はやはり障害者雇用での就労を目指すべきだと思います。
いきなりの就労は難しいと思います。
①就労移行支援事業所
②就労継続支援B型
難易度的には下に行くにつれて求められるものが高くなると思います。
①の就労移行支援事業所はまず生活リズムを整えて就職に向けて準備をするところです。
②の就労継続支援B型は作業をして工賃をもらえます。
以前記事で紹介したものですね
news.yahoo.co.jp工賃なので最低賃金も保証されませんが、ゆくゆくは障害者雇用での就労や
最低賃金の保証されるA型への転職を目標にします。
③の障害者職業能力開発校は国の管轄する職業訓練校で
こちらは健常者の方も利用されてる方もいると思います。
手当をもらいながら技能を身につけて就労を目指します。
手当をもらうのでもちろん決まった日時に訓練を受ける必要があります。
今日は気分が乗らないなといって訓練を受けないということは出来ません。
こういった支援を受けて障害者雇用での就労を目指すのがベターだと思います。
いつ支給が止まるかわからない、月7万円の障害年金のみで生活するのは
あまりにもリスキーすぎると思います。
障害者のいわゆる子供部屋おじさん(おばさん)のリミットは
子供部屋おじさんでいられる間だと思います。
僕自身も実家暮らしで今の低賃金でもなんとか生活出来ています。
障害者雇用は軒並み最低賃金ギリギリのラインである場合が多いです。
なので、実家ぐらしの間に給与だけで生活し、
障害年金は貯蓄に回せば親の死後もなんとか最低限度の生活はできると思います。
また金銭面だけでなく、障害者であるのであればなおのこと
就労することをおすすめします。
署によると、妹の説明では長男は小学生のころから人と話すのが苦手で、外出できない状態が長年続いていた。長男は筆談で「人と話すのが怖い。妹が来ると思っていた」とも説明しているという。
身近に相談できる方がいなかったため起きた事件です。
僕の働いている職場でも合理的配慮といって障害者の方と共生できる環境を作るようにされています。
1から10まですべてを便宜を図る必要はありませんが、可能なものはそうするように言われています。
(職場だけで家庭のことも指すかはわかりませんが)
もし、彼が働いていて事前に親の体調が悪いと相談があればまた違った結末があったと思います。
ただ、やはり精神障害での就職は厳しい現実があります。
job.mynavi.jp例えばNEXCO西日本の障害者雇用の実績を見ると
上肢障がい
下肢障がい
体幹障がい
心臓障がい
腎臓障がい
肝臓障がい
小腸障がい
と身体障害者の雇用実績があっても精神障害者の雇用実績はありません。
こういった企業は得てして精神・知的障害者を断りを入れてるようなものです
(NEXCO西日本が本当に断りを入れているかは定かではありません)
求人票によくある「女性社員が活躍」「学生歓迎」などと一緒ですね。
暗に断りを入れていると思っていいと思います。
なぜ断りを入れるかというと身体障害者のようにどのように配慮すればいいかわからない。
(例えば車椅子の方ならバリアフリー化すればいいなど)
精神障害と一括にしても千差万別なのでその人個人に合わせなければならない。
いわゆる何をするかわからないところも企業が及び腰になる原因の一つだと思います。
急に発狂したり、急に休んだりと仕事の計算が出来ないことも一因と思います。
(全員がそうではないのですが)
www.mhlw.go.jpただ国も年々障害者雇用の法定雇用率が上がっているので
今まで身体障害のみを雇っていた企業も精神・知的障害者も雇わざる得ないと思います。
www.nhk.or.jpその国自体が障害者雇用の水増しをしてるのでどうかと思いますけどね。
隗より始めよで国が率先して障害者雇用をしてほしいものです。